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臨床検査科

 

臨床検査科の紹介

臨床検査科は、大きく検体検査部門と生理検査部門に大別され、小豆地区の基幹病院として24時間体制で対応しています。近年の医療技術の発展と共に、検査技術の発展も著しいものがありますが、探求する心を忘れずに日々努力をしております。常に患者さんに寄り添い、他職種との連携を大切にし、安心して検査を受けていただけるような検査室を目指していきたいと思っております。

採血・採尿受付・採血室

採血・点滴受付で患者さんが受付をされますと、整理券が発行されます。尿検査のある患者さんにはラベルを貼った採尿コップをお渡しします。採血室では、バーコードラベルを貼った採血管が1人分ずつ整理番号順に準備されます。採血管と患者さんのお名前を確認後、採血します。受付は午前8時より開始しています。

患者さんへお願い

採血をしてはいけない腕・血管がある方、アルコール綿を使用できない方、血液が固まりやすい・血液が止まりにくいと言われたことがある方は、採血前にお伝えください。また、採血で気分不良となる方もお気軽にお声かけください。
採血が終わりましたら、採血部位をもまずに2~3分程度強く押さえてください。押さえが十分でない場合に、採血部位が皮下出血(皮膚が青紫色になること)になることもありますので、お願いいたします。

生化学検査・免疫血清検査

患者さんから採取された体液(血液・尿・穿刺液など)に含まれる各種の成分を化学的に分析しています。 また、検査結果の信頼性を担保できるように、毎日の内部精度管理の他に、医師会・臨床検査技師会主催の外部精度管理に参加し、精度を維持しています。
当検査科では、災害拠点病院として、来るニーズに答えるべく、使い慣れた分析装置を災害時にも立ち上げられるように準備しており、有事に対して一人でも多くの患者さんや医療現場に貢献できるように備えています。

血液検査

主に血球計数検査、血液形態検査、凝固・線溶検査を行っています。血球計数検査は、自動分析装置で、赤血球・白血球・血小板の数やヘモグロビンの濃度を測定し、炎症や貧血、白血病を知ることができます。また血液形態検査は、血液疾患の診断には欠かせない検査になっています。凝固・線溶検査は、血液を固まらせたり、一旦固まった血液を溶かしたりする働きをもつ成分の分析を行います。血をサラサラにする薬を飲んでいるような患者さんには欠かせない検査のひとつです。

自動血液凝固測定装置(左)、自動血球分析装置(右)

 

 

 

 

 

輸血検査

輸血検査は、安全な輸血を行うために輸血用血液製剤が患者さんに適合するかどうかを見る検査です。輸血検査管理システムを導入し、ヒューマンエラーによるABO血液型不適合輸血の防止等に努めています。さらに徹底した血液製剤の温度管理を行うことによる製剤の品質保持、輸血されてから副作用発生の有無の管理、輸血後3ヶ月後の感染症に罹患していないかの感染症検査の啓発を行なっています。

血液型検査試薬

 

 

 

 

 

一般検査

主に尿検査と便検査を行っています。尿検査では、尿中の物質(蛋白・糖・ウロビリノーゲンなど)を自動分析装置で測定し、尿沈査(赤血球・白血球・上皮細胞・細菌など)を顕微鏡を使って調べます。便検査では、潜血反応により胃や大腸などの消化管からの出血を調べます。その他に、髄液・胸水・腹水などの体液検査も行っています。

全自動尿定性測定装置

 

 

 

 

 

 

 

細菌検査

細菌性感染症が疑われる検体(尿・喀痰・便など)からの原因菌(大腸菌・肺炎球菌・結核菌など)の検出を行い、原因菌にどの薬が効果があるか調べ治療に役立てています。

遺伝子検査

新型コロナウイルスの流行にともない、2020年11月にPCRの機械を導入し、感染症に適宜対応できるようにしています。

安全キャビネット(左)、遺伝子解析装置(右)

 

 

 

 

 

生理検査

患者さんに直接接し、身体の構造や機能に関する様々な情報を調べます。心電図、ホルター心電図、負荷心電図、血圧脈波検査、肺機能検査、脳波検査、神経伝導検査、超音波検査、聴力検査、睡眠時無呼吸検査を行っています。

●心電図検査

手首、足首、胸部に電極をつけ、心筋が活動したときに生じる微弱な電気信号を波形として記録します。不整脈や狭心症、心筋梗塞などを調べます。24時間連続して心電図を記録するホルター心電図や、心臓に負荷を与え心電図変化を記録する運動負荷心電図も行っています。

●肺機能検査

肺を出入りする空気の量や息を吐く強さを測定して、肺が正常に機能しているかを調べます。肺気腫、肺線維症、気管支喘息などの呼吸器の病気や全身麻酔での手術が可能かの判断に用いられます。

●脳波検査

頭皮に電極を貼り付け、脳から発生する微弱な電気活動を波形として記録します。てんかんの診断や意識障害の評価などに役立ちます。深呼吸をしていただいたり、光の刺激を与えたり、睡眠中の脳波を測定することもあります。

●超音波検査

体表より超音波を当て、反射してくる音を受信して画像にした検査です。肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、甲状腺などの実質臓器や、心臓、血管の評価を行っています。放射線被曝の心配もなく、安心して受けていただける検査です。

 

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